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2024年02月27日

【第三回】応援されるほど燃えるタイプ。エースとして、愛知の舞台で7連覇を達成します!(東京2020オリンピック・第19回アジア競技大会 ソフトボール女子 金メダリスト 後藤希友選手)



東京2020オリンピックでの金メダル、第19回アジア競技大会での6連覇達成。ソフトボール女子日本代表の次世代エースとして期待を集める後藤希友選手は、国際大会での輝かしい成績を引っ提げて、いよいよ2026年、地元で開催される愛知・名古屋アジア競技大会に挑みます。

「3年後、自分自身がどんな選手に成長し、皆さんの前でどんなプレーができるかを考えるだけで私自身もワクワクします」と笑顔で話す後藤選手。エースとしてマウンドで躍動し、7連覇という前人未到の記録を更新してくれる姿を想像すると、胸が高鳴ります。

第三回のインタビューでは、地元開催となる2026年の愛知・名古屋アジア競技大会に寄せる思いや、7連覇にかける意気込みを熱く語ってくださいました。






 

Interviewer
次回のアジア競技大会は2026年、地元の愛知県で開催されます。

後藤希友選手
地元でこれほど大きな国際大会が開催されることなんて初めてですし、現役選手として迎えられるチャンスなので、楽しみしかないですね!

愛知県での開催ということで、幼い頃から知っている友人や近所の方、親戚や恩師などずっと応援してくれている人たちに、国際舞台で活躍している姿を見てもらえるという喜びでいっぱいです。すでに「2026年絶対観に行くから、頑張って!」と声をかけてくださる方も大勢いらっしゃいます。

もちろん、日本開催ということで治安の面での安心感や、食事面での不安がないという点も大きなアドバンテージになると思います。応援されればされるほど燃えるタイプなので、声援を力に変えて7連覇したいです!




 
Interviewer
7連覇をめざすために、2026年に向けてどのような準備をしたいですか?

後藤希友選手
正直、3年後の自分がどうなっているか想像がつきません。ただ自分自身、今は伸びしろしかないと思っているので、どんな選手に成長し、皆さんの前でどんなプレーができるのかを考えるだけで私自身もワクワクします。

3年後の自分を見据えたとき、皆さんに楽しんでもらえるプレーをするには、技術面はさることながら、メンタル的な面でもっと成長しなくてはいけないという思いが強いです。視野を広げ、心の部分を強化できれば、技術の進歩もおのずとついてくるだろうし、プレーの幅も広がると思います。

Interviewer
ソフトボール競技は、どのようなところに注目して観戦してほしいですか?

後藤希友選手
今、会場として予定されている安城市総合運動公園ソフトボール場は、野球場ではなくソフトボール専用グラウンドなので、グラウンドと観客席の距離が近く、臨場感たっぷりの雰囲気の中で観戦できます。

選手の声やボールがバットに当たった時の音、キャッチャーミットの捕球音など迫力満点だと思うので、ぜひ足を運んでいただきたいですね。





 
Interviewer
愛知県の方へ、ホストタウンとしてどのような気持ちで大会を迎えてほしいですか?

後藤希友選手
中国・杭州で行われたアジア競技大会では、テレビ中継が多かったこともあり、日本からもたくさんの応援を寄せていただきました。

それに加えてうれしかったのは、試合が終わった後に現地・中国の方がサインを求めて集まってくれたことです。自国が負けた相手チームの私たちに声をかけてくれて、言葉は通じませんでしたが、きっと私たちの戦いぶりに心を動かされて交流を求めてくれたのだと思うんです。

その時に改めて感じたのが、スポーツの力です。自分が応援しているチームが勝っても負けても、全力のプレーを観て感動し、元気や勇気が湧く。国際的な情勢などいろいろな壁を超えて、心を通わせられるスポーツって素晴らしいなと感じました。

だからぜひ愛知県の皆さんも2026年のアジア競技大会では、純粋にスポーツを楽しみ、スポーツを通じて世界のいろいろな方と交流するきっかけにしてほしいなと思います。

Interviewer
後藤選手自身が楽しみにしている競技はありますか?

後藤希友選手
女子バスケットボールチームの中には親交の深い選手も多いので、日程が合えばぜひ応援に行きたいです。それから高校時代の同級生で、サッカーの日本代表に入っている選手もいるので要チェックですね。他にも、水泳やバドミントンなど気になる競技がたくさんあります。

これまで多くの国際大会を経験しましたが、異国の地で開催されるオリンピックやアジア競技大会の場合、なかなか他の種目を観戦するチャンスがありませんでした。

その点、地元・愛知県での開催であれば、滞在期間や宿泊先を心配する必要もないので、自分の競技が終わったらいろいろな会場を巡って応援に駆け付けたいです。

Interviewer
大会に向けての意気込みをお聞かせください。

後藤希友選手
ソフトボール女子は、2028年のロサンゼルスオリンピックで追加競技として復活することが決まりました。そこで再び表彰台の頂点に立つためにも、2026年の愛知・名古屋アジア競技大会は重要な大会。ほぼ完成形に近い状態で臨みたいと思っています。

皆さんが「ロサンゼルスオリンピックのマウンドを安心して任せられる」と思えるような、最高のピッチングを地元の大舞台で披露するために、しっかりとソフトボールと向き合い、自分自身を高めていきたいです。





 
Interviewer
大会を盛り上げるためのアイデアがあれば教えてください。

後藤希友選手
選手の視点としては、競技の枠を超えて海外選手と交流できるような場がたくさんあるといいなと思います。

そして地元出身のアスリートの一人として、私自身も大会を盛り上げていきたいという思いが強いです。

最近は競技ごとに、クラブチームとも連携を取りながら、リーグ戦で観客を楽しませるためのアイデアを絞り、趣向を凝らして競技を盛り上げています。種目の垣根を超えて選手同士が交流し、意見交換をしながら、それぞれの経験値を取り入れていくというのも一つの方法ではないでしょうか。

地元の方にはアスリートたちの姿から刺激を受けて「スポーツをやってみたい」と思ってほしいですし、海外の方には「もう一度日本に、愛知県に行ってみたい」という思いを抱いて帰国してもらいたい。そんな大会にできるよう、愛知県の皆さんと共にアジア競技大会を盛り上げて成功させたいです!





 

中国・杭州で行われたアジア競技大会で改めて感じたのは、スポーツの力です。自分が応援しているチームが勝っても負けても、全力のプレーを観て感動し、元気や勇気が湧く。国際的な情勢などいろいろな壁を超えて、心を通わせられるスポーツって素晴らしいなと感じました。 だからぜひ愛知県の皆さんも2026年の愛知・名古屋アジア競技大会では、純粋にスポーツを楽しみ、スポーツを通じて世界のいろいろな方と交流するきっかけにしてほしいなと思います。






ソフトボール日本代表は、第19回アジア競技大会において、6連覇という偉業を成し遂げました。
「地元での開催は、楽しみしかないですね!」と笑う後藤選手に意気込みを問うと、きりりと表情を引き締め「エースとして、絶対7連覇します!」と力強く語ってくださいました。
2026年の愛知・名古屋アジア競技大会では、チームのエースとしてさらなる進化を遂げた後藤選手の姿が、きっと観られることでしょう。
すでに愛知・名古屋アジア競技大会の準備段階で、ソフトボール競技のプレゼンテーションに参加するなど、大会の成功へ向けて意欲を示す後藤選手。グラウンドでのプレーはもとより、地元出身のアスリートとして、さまざまなシーンで大会を盛り上げてくださる姿にも期待が膨らみます。



<第三回 完>



【第一回】20歳で金メダリストに。達成感と空虚感の狭間で見つけた糸口は、目の前の役割を全うすること(東京2020オリンピック・第19回アジア競技大会 ソフトボール女子 金メダリスト 後藤希友選手)
【第二回】チームを引っ張るエースに。周囲の期待を自覚しながらも、自分らしさを大切に(東京2020オリンピック・第19回アジア競技大会 ソフトボール女子 金メダリスト 後藤希友選手)