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2023年12月26日

【第三回】成功が自信につながる!互いを称え合うスケートボードの魅力を感じて(2022年SLS WORLD TOUR IN JACKSONVILLE 2位 織田夢海選手)


2024年パリオリンピックに向けて、熾烈な代表権争いを繰り広げるスケートボード 女子ストリート。世界ランキングトップ10に6名もの日本人選手がいるという群雄割拠のなか、9月にスイスで開催された2024年パリオリンピック予選第4戦では2位に輝くなど、存在感を見せつける織田夢海選手。

最終回となる第三回のインタビューでは、目前に迫る2024年パリオリンピックへ向けての執念、そしてその先に見据える、地元・愛知県で開催されるアジア競技大会に対する意気込みを聞きます。



 
Interviewer
愛知県の中で思い出深い場所はありますか?

織田夢海選手
犬山です。春に家族で日帰り旅に出かけたのですが、桜がすごくきれいで癒やされました。食べ歩きを楽しめるのもいいですね。

もちろん練習場所である若宮大通公園の若宮スケートパークや、庄内緑地のスケートパークにもたくさん思い出があります。新しいトリックが決まった時のことや、スケートボード仲間と一緒に楽しく滑っている瞬間など、忘れられないシーンがいっぱい。私にとって原点のような場所です。

Interviewer
地元で開催される愛知・名古屋アジア競技大会に向けての思いをお聞かせください。

織田夢海選手
地元開催ということもあり、普段は観に来ることができない友だちにも自分のスケートを観てもらえる絶好の機会ですし、すごくモチベーションが上がりますね。

10月に中国・杭州で開催されたアジア競技大会では4位という結果に終わり、残念ながら表彰台に届きませんでした。2026年の愛知・名古屋アジア競技大会までに、もっとスキルを磨き、ぜひ出場して金メダルを狙いたいです。




 
Interviewer
愛知・名古屋アジア競技大会で、観戦したい競技や気になる会場はありますか?

織田夢海選手
サッカー会場の候補に挙がっている名古屋市港サッカー場は、ぜひ足を運んでみたいです。実は、弟がよくここでサッカーの試合をしているので応援に行ったこともありますし、実家からすぐ近くなので、もし試合が開催されるなら観戦に行きたいです。

パラスポーツにも興味がありますね。国際大会に出場するようになってから、身体が不自由な方でもすごい技を決める選手がいるのだということを改めて知り、関心を抱くようになりました。アジアパラ競技大会にも注目してみたいです。







 
Interviewer
愛知・名古屋アジア競技大会を通じて、織田選手が伝えたいことは?

織田夢海選手
スケートボードの面白さを感じてもらえるような演技をして、やってみたいと思う人が一人でも増えたらうれしいですね。

スケートボードに限らず、何かに挑もうとするときには必ず失敗が付きものです。私もいまだに、失敗して転んだらどうしようって、毎回すごく怖いです。

でもスケートボードは、みんなで励まし合い、称え合うスポーツ。表彰台を争うような緊張感がただよう中でも、ライバルが難しい技を決めれば抱き合って喜び合います。勇気を持ってチャレンジできる人をリスペクトする、そういう空気感こそがスケートボードの魅力だと思うんです。

怖いけど仲間と一緒なら強い気持ちで挑むことができるし、成功すれば自信につながります。そして何より滑っている時、技が決まった時の爽快感や楽しさをぜひ一度、体感してほしいです。

Interviewer
目標にしている選手はいますか?

織田夢海選手
昔からずっと憧れているのは、西村碧莉選手!スケートのスタイルもすごくカッコいいし、メンタルの強さなども含めて尊敬しています。



 
Interviewer
今後の目標をお聞かせください。

織田夢海選手
愛知・名古屋アジア競技大会はもちろんですが、まずはその前に2024年パリオリンピックの出場権を獲得することです。そのためには12月に東京で開催される世界選手権でベストトリックをメイクして優勝すること!この大会はオリンピック選考を兼ねた大会の中で最も得点の高い大会になるので、ぜひ成績を残してパリへの切符を手繰り寄せたいです。

オリンピック、さらにはアジア競技大会へ向けて今できることは、もっと体力をつけて技数を増やすことです。新しいトリックにもチャレンジ中なので、メイク率を上げて、皆さんにお披露目できたらいいなと思っています。

そして、自分の言葉で喜びを表現できるように英語も特訓中なので、満足のいく演技をして英語でインタビューに答えるのが夢です。





 

スケートボードに限らず、何かに挑もうとするときには必ず失敗が付きものです。私もいまだに、失敗して転んだらどうしようって、毎回すごく怖いです。でもスケートボードは、みんなで励まし合ったり、称え合ったりするスポーツ。勇気あるチャレンジをリスペクトする空気感が魅力だと思います。 怖いけど仲間と一緒なら強い気持ちで挑むことができるし、成功すればきっと自信につながります。





10代という若さでありながら、幾多もの厳しい戦いやプレッシャーと向き合ってきた織田選手。スケートボードを通して「仲間と励まし合いながら、失敗を恐れずチャレンジする気持ちの大切さを伝えたい」と語るその言葉に、プロスケーターとしての誇りと自信を感じました。

地元の話を向ければ、家族で訪れた犬山の地や、練習拠点である若宮大通公園、庄内緑地。さらには愛知・名古屋アジア競技大会のサッカー会場でもある名古屋市港サッカー場など、エピソードは尽きません。

ホームでの開催となる愛知・名古屋アジア競技大会に向けて観客を、そして世界のスポーツファンを驚かせる織田選手の勇姿に、期待が高まります。

<第三回 完>


【第一回】今でも転ぶのは怖い。でも仲間がいるから挑む勇気が湧いてくる(2022年SLS WORLD TOUR IN JACKSONVILLE 2位 織田夢海選手)
【第二回】海外の舞台で感じたコミュニケーションの大切さ。自分の言葉で表現したい!(2022年SLS WORLD TOUR IN JACKSONVILLE 2位 織田夢海選手)