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  3. 【第三回】スポーツで得られる感動を肌で感じ、日々を頑張る活力源にしてほしい (2018-19年 バレーボール男子元日本代表 都築 仁選手)

2023年10月31日

【第三回】スポーツで得られる感動を肌で感じ、日々を頑張る活力源にしてほしい (2018-19年 バレーボール男子元日本代表 都築 仁選手)

2023年には、主要な世界大会として46年ぶりとなるメダル獲得を成し遂げるなど、盛り上がりを見せる日本男子バレーボール。愛知・名古屋アジア競技大会での活躍にも期待が高まります。

愛知県が生んだエースの一人として、また愛知県刈谷市に本拠地を置くVリーグのチームで中核をなす選手として、地元にも多くのファンを持つ都築 仁選手。

生まれ故郷であり、所属チームのホームタウンでもある愛知県で開催される愛知・名古屋アジア競技大会へ向けて、大会やバレーボールに掛ける思い、自身の今後について語ります。



 
Interviewer
バレーボールという競技はすごく親しみがあり、愛知県でも盛んに行われているスポーツですよね。

都築 仁選手
そうですね。学校の部活動や体育の授業に取り入れているケースも多いので、なじみのある方も多いかもしれません。ルールがそれほど複雑ではなく、選手同士の接触も少ないですから、比較的ハードルが低い、取り組みやすいスポーツの一つだと思います。

愛知県内には中学校や高校など全国レベルの強豪校もありますし、競技人口自体も少なくありません。でも、観戦に行くという習慣はあまりないような気がします。僕たちが所属するVリーグをはじめ、“観る”競技としてのバレーボールを盛り上げるためにも、地元で愛知・名古屋アジア競技大会が開催されることは、すごく意義があることだと思います。

Interviewer
バレーボール選手としての道を選択して、良かったと思う瞬間は?

都築 仁選手
自分の好きなことや「やっていて楽しい!」と思えることを仕事にできるなんて、こんなに幸せなことはないですよね。誰もがそんな道を歩めるわけではないですから。

大勢の方の前で好きなバレーボールを思いっきりプレーできて、ファンの方がいてくださるという環境が、決して当たり前のことだとは思っていないです。

普通の方が経験できないような、特別な時間を過ごさせていただいていることにすごく感謝していますし、バレーボールを続けることができて本当に良かったなと思います。





 
Interviewer
地元で開催される愛知・名古屋アジア競技大会に向けての思いをお聞かせください。

都築 仁選手
正直なところ、僕自身が日本代表として出場できるのか、応援する立場になるのか、現時点ではわかりません。いずれにしてもバレーボールで日本代表が好成績を収めることで、それに憧れる子どもや、バレーボールを応援したいと思ってくれる人が一人でも増えればうれしいです。

Interviewer
生で観るからこそ伝わるバレーボールの魅力についてお聞かせください。

都築 仁選手
プレーの迫力はもちろん、会場の熱気や観客の声、音響による演出などを体感してもらえれば、応援する楽しさを感じてもらえると思います。愛知・名古屋アジア競技大会は、世界トップクラスの選手も集まる貴重な機会ですので、ぜひ会場で観戦してほしいです。

Interviewer
バレーボール以外に、愛知・名古屋アジア競技大会で注目している競技は?

都築 仁選手
ビーチバレーですね。トレーニングの一環としてプレーすることもあるのですが、バレーボールとはまったく違う競技です。普段使わないような筋力や注意力を鍛えられるので、プレーすることで良いトレーニングになりますし、試合を観戦するとすごく刺激になり、学びが多いです。

それからバレーボール会場になっている2つの体育館は、試合で何度も訪れている体育館なので感慨深いです。これまでの僕自身のバレーボールの足跡がたくさん刻まれていて、思い入れがあります。他にも、野球やボクシングなど気になる競技がたくさんあるので、機会があれば観戦したいです。



 
Interviewer
ホストタウンとして、愛知県民の方に期待することがあればお聞かせください。

都築 仁選手
来日する選手や関係者の方など、日本語が話せない方が大半だと思います。街で困っている海外の方を見かけたら、ぜひ優しく助けてあげてほしいですね。その時の対応次第で、日本に対する印象が大きく左右されますから。愛知県はもちろん日本を代表しているという心意気で、温かく迎えていただきたいです。

Interviewer
今後の目標についてお聞かせください。

都築 仁選手
まずは所属チームでしっかりと結果を残すこと。僕のポジションは点を取ることが役割なので、攻撃面でチームの役に立ち、誰よりも得点を重ねることで、みんなから頼りにされる存在になりたいと思います。



 
Interviewer
最後に、都築選手が思うスポーツの魅力とは?

都築 仁選手
スポーツの一番の魅力は、「楽しい」ということ!その気持ちの土台があるからこそプレーヤーとして続けられるし、「もっと頑張ろう」という気持ちが湧いてきます。応援する人にとっても、例えば週末にスポーツを観戦することで、「明日からも仕事を頑張ろう」という活力が湧いてきて、英気を養えるという部分もあると思うんです。

スポーツでしか得られない特別な感情は、世界共通だと思うんです。スポーツを観ることで心が動く感覚というのを、愛知・名古屋アジア競技大会を通して、ぜひ体感してください。

そして、地元愛知県の方には「スポーツの国際大会を、ぜひ再び愛知県で開催しよう!」という気運を高めていただきたいです。ひいては世界の方々にも「愛知県で、また国際大会を開催しましょう」と思っていただけるような大会になれば最高ですね。






 

スポーツでしか得られない感情、心が動くという感覚が必ずあるはずです。プレーの迫力はもちろん、会場の熱気や観客の声、音響による演出などを体感してもらえれば、応援する楽しさを感じてもらえると思います。愛知・名古屋アジア競技大会は、世界トップクラスの選手も集まる貴重な機会ですので、ぜひ会場で観戦してほしいです。




バレーボールの楽しさはもとより「スポーツが与えてくれる感動を、一人でも多くの人に伝えたい」と語る都築選手。穏やかな表情、淡々とした口調でありながらも、その言葉の端々から、バレーボールをはじめとしたスポーツに対する熱いパッションが伝わってきました。

<第三回 完>


【第一回】かつて共に戦った仲間が、自慢できるような選手になって恩返しをしたい(2018-19年 バレーボール男子元日本代表 都築 仁選手)
【第二回】世界の舞台で実感した“サイズ感”の違いとアスリートとしての意識の高さ(2018-19年 バレーボール男子元日本代表 都築 仁選手)