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2023年05月23日

【第三回】人を感動させるスポーツの素晴らしさを肌で感じる機会に(元プロ野球選手 藤井淳志さん)



プロ野球チームの人気選手として活躍し、2021年に現役を引退した藤井淳志さん。
第一回、第二回のインタビューを通して、野球との出会いや、第一線で輝くアスリートの条件、国を超えて心の交流を生むスポーツの素晴らしさなど、様々なお話を伺ってきました。
最終回となる三回目は、地元の愛知・名古屋で開催されるアジア・アジアパラ競技大会に期待すること、楽しみにしていることなどをインタビュー。
スポーツを「する」立場から「観る」、「応援する」という立場になった今、大会に寄せる思いについても語ってくださいました。

※写真撮影時のみマスクを外しています。



 
Interviewer
地元である愛知・名古屋で、アジア・アジアパラ競技大会が開催されることについて、期待することは?

藤井淳志さん
様々なスポーツの国際大会を経て、日本全体でスポーツ熱が高まっています。ぜひこのバトンを受け取り、アジア・アジアパラ競技大会でさらにスポーツ界が盛り上がるといいですね。
僕自身は野球に携わっていますが、競技の枠に縛られず「スポーツってやっぱり素晴らしい!」というスポーツ全体の魅力が広まってほしいです。

Interviewer
愛知・名古屋の方にとっては、トップアスリートの様子を身近に感じられる貴重な機会ですよね。

藤井淳志さん
そうですね。せっかく地元で開催されるのだから、積極的に観に行ってほしいと思います。
今まで知らなかった選手や興味のなかった競技に触れるチャンスです。スポーツの迫力や緊迫感などを、ぜひ肌で感じてほしいです。




 
Interviewer
藤井さんが注目している競技があれば、教えてください。

藤井淳志さん
選手時代から、シーズンオフにはよくゴルフに行っていたので、ゴルフは観てみたいですね。
現役の頃は野球のシーズンが終わってから、冬の時期しかゴルフ場に行けなかったので、青々と輝く日本のゴルフ場の美しさを見るのも楽しみです。
それから、地元の豊橋市総合体育館で開催されるテコンドーも興味があります。懇意にしている水泳選手が大勢いるので、友人が出場すると決まれば水泳も応援に行くと思いますし、見どころがいっぱいです。
せっかくの地元開催なので、これまで縁のなかった競技もいろいろ観てみたいですね。

Interviewer
観戦するときのアドバイスがあればお聞かせください。

藤井淳志さん
僕たちのようにスポーツ選手として生きてきた人間は、アスリートに対して絶対にリスペクトの思いを忘れることはありません。
それは選手一人ひとりが、これまでどれ程の苦しさや悔しさ、努力を経て、今この舞台に立っているかということに思いを寄せることができるからです。
ぜひ皆さんも、勝敗や結果だけに一喜一憂するのではなく、アスリート一人ひとりの心に思いを馳せながら、スポーツの本質を楽しんでください。




 
Interviewer
アジア・アジアパラ競技大会が開催されることによって、地元の愛知・名古屋にどのような影響を期待しますか?

藤井淳志さん
第一にスポーツ人口が増えてほしいです。最近は子どもたちのスポーツ離れが叫ばれていますが、このようなスポーツの大会に触れ「スポーツってやっぱりいいな」、「やってみたい!」と思う子どもが増えてほしいと願っています。
地元の子どもたちを招待できるような仕組みをつくるなど、多方面から様々な働きかけをしていただけると嬉しいですね。









 
Interviewer
藤井さんが子どもたちに伝えたいと願う、スポーツの魅力とは?

藤井淳志さん
スポーツは、プレーヤーのみならずその姿を観ている大勢の人を感動させることができます。競技や相手と真剣に向き合い、自分自身ともとことん対峙する。その姿勢が人の心を動かすのです。
またスポーツに打ち込むことは、子どもたちの育成にとっても良い影響をもたらします。
例えば子どもたちは、スポーツに一生懸命向き合うことで「良いプレーをしたい」、「試合に出たい」と自分自身の目標を定めるようになる。スポーツに熱中することで、目標を定めてどのように達成していくかという思考を、無意識のうちに経験して身に付けていけると思うんです。
そういった様々な面からも、子どもたちにはぜひスポーツに打ち込んでほしいですね。

Interviewer
最後に、今後の目標をお聞かせください。

藤井淳志さん
今、元プロ野球選手のネットワークを駆使し、子どもたちに野球を教える活動をしています。プロの世界で活躍した選手から直々にレッスンを受けられるという経験を通して、子どもたちにスポーツの素晴らしさを伝え、強い心を養ってほしいと願っています。
この活動のもう一つの目標は、トップステージまで上り詰めたアスリートたちが、スポーツに関するポテンシャルや経験を活かせるセカンドキャリアの場を提供したいということ。この活動を通じ、子どもたちがアスリートに対して夢を描けるような仕組みを広めていきたいです。




 

人を感動させることができ、自分自身を成長させてくれるのがスポーツの魅力。アジア・アジアパラ競技大会でスポーツの素晴らしさを肌で感じ、「やってみたい」と思う子どもが増えることを願っています。




幼少期にご自身が「野球って楽しい!」、「野球選手になる!」という思いを抱いたように、スポーツの楽しさ、素晴らしさを多くの方に伝えたいと熱く語る藤井さん。「たとえ夢が叶わなくても、一生懸命向き合った先には、きっと次の目標が生まれるはず」と語る藤井さんの力強い言葉は、子どもたちの心に響くことでしょう。
地元で開催されるアジア・アジアパラ競技大会を通じて、未来を担う子どもたちが目標や夢を持つきっかけになれば嬉しいですね。


<第三回 完>

【第一回】野球の楽しさに魅了された少年時代(元プロ野球選手 藤井淳志さん)
【第二回】国境や時間を超えて、心をつなぐスポーツの力(元プロ野球選手 藤井淳志さん)

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