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2022年12月23日

【第一回】国境を越える3x3(スリーエックススリー)の魅力(名古屋ダガヤ代表 延田大輔さん 3x3プレイヤー ジャンさん マルコスさん リョウさん Eさん)

明日は、クリスマスイブ。世界中が、やさしさに包まれる一日ですね。
第20回アジア競技大会では、スポーツの力を通じて、世界中の人々に感動や多くの心の動きを生み出してくれるはずです。
「ASIAN GAMES NEWS」(大会通信)VOL.4(PDFファイル)では、組織委員会のすーさんが、愛知県で老若男女や国の壁を越えた3x3(スリーエックススリー)を通しての地域貢献等を目指し、活動を行っているNPO「名古屋ダガヤ」を取材し、実際に3x3を体験した内容を記事として掲載しました。
3x3が持つ魅力や、実際にアジア各国から来日している人々がどのように楽しんでいるかについて、誌面で書ききれなかった部分も含め、インタビューページ「ここで、ひとつに。」でも特集を組むことにしました。
是非、「ASIAN GAMES NEWS」(大会通信)VOL.4(PDFファイル)とあわせてご覧ください。

※写真撮影時のみマスクを外しています。


 
組織委員会 すーさん(以下 すーさん)
名古屋ダガヤ代表の延田さんにお尋ねします。愛知県内での3x3の盛り上がりについて教えてください。

名古屋ダガヤ代表 延田大輔さん(以下 延田さん)
3x3はプロ化されてリーグが開催されています。愛知県内では1チーム活動しています。
これからもっと盛り上げていきたいと思っています。

すーさん
3x3のスポーツの魅力はどのようなところでしょう。

延田さん
やはり、3人でできるという事と、コートが半分ですむ手軽さだと思います。
少ない人数でも、場所さえあればみんなが楽しめるスポーツです!
そして、プレイにおいても、5対5のバスケットボールに比べると、圧倒的にボールに関与する時間が多いので、選手が活躍するチャンスが多いことだと思います。
また、攻守がはっきりしているからこそ、個人プレイだけではなく、チームプレイで崩してゆくシーンも多々あります。

すーさん
3人制だからこそ求められることは?

延田さん
プレイヤー一人一人の責任はかなり大きいと思います。自分のプレイする時間が多いので、10分しかない試合時間の中で、オフェンスもディフェンスもすべてをやるわけですからサボる事ができません(笑い)


 
すーさん
3x3プレイヤーの皆さんにお尋ねします。3x3やバスケットボールを始めたきっかけは?

ジャンさん(フィリピン出身。4歳時に来日。)
僕の出身のフィリピンでは、バスケットボールは身近なスポーツなので、小さいころから親しんでいました。本格的にはじめたのは、中学に入ってからです。

マルコスさん(フィリピン出身。2歳時に来日。)
私は小学校3年生の時から始めて以来、ずっとバスケットボールをやっています。

リョウさん(日本とフィリピンのハーフ)
私も小学校3年生からです。母方の祖国のフィリピンを訪ねた際に叔父から教えてもらったのがきっかけです。
フィリピンでは、街中の至る所にコートがあって、日本に比べるとずっと身近だと感じました。

Eさん(モンゴル出身。2020年に来日。)
私は20歳になってから始めました。モンゴルでもバスケットボールは人気ですよ!


すーさん
3x3の魅力はどのようなところでしょうか?

ジャンさん
やはりシュートやコミュニケーションだと思います! 早い動きと展開が楽しめるところが好きですね。また、シュートが外れても、落ち込んでいる暇もないほど展開していく速さが醍醐味です!

マルコスさん
3x3はシュートが一番大切なスポーツなので、プレイヤーはどんどんシュートを打ちます。これは5対5のバスケットボールと異なる特徴だと思います。
3x3は戦略がシンプルなので見ているほうもわかりやすいと思います!

リョウさん
3x3は小さなスペースでも楽しめることが魅力だと思います。人数も6人集まればすぐに試合できるというのはいいですよね。
私もシュートをどんどん打つことが魅力だと思います!いろいろなプレイがすぐにシュートにつながりやすいですし、3x3は小さいコートだからこそ、みんなが同じぐらい活躍できるのもいい点だと思います。

Eさん
私もスピード感が魅力的だと思います!絶え間なくプレイし続けるので、プレイヤーはスタミナが必要です(笑い)皆が主役で進められる事が、一番の魅力です!


 
すーさん
日本と海外での3x3の環境などに違いはありますか?

リョウさん
練習環境の違いが日本と大きな違いかもしれません。
フィリピンでは、必ずしも個々人がボールを持っているとは限りませんので…。

マルコスさん
僕もそう思います。だからこそ、フィリピンでは「ボール1つで繋がる」という感覚があるかもしれません。ボール1つと人数が集まれば自然とバスケが始まる、というのは日本と少し違うかもしれませんね。

ジャンさん
日本でも、気軽にいろいろな人たちと3x3をプレイできる環境が増えると嬉しいです。
言葉の壁という現実はありますが、3x3のルールは世界共通ですし、一緒にプレイすればお互いの距離はすぐに縮まりますから!

Eさん
僕は、チーム唯一のモンゴル出身者ですが、チームメイトと仲良しです♪


すーさん
アジア競技大会に期待することや、注目したいポイントはありますか?

ジャンさん
日本にはアジアを含め、世界中から多くの人々が集まっています。特に愛知県はフィリピンなどアジアの方が多く生活しています。そういった方々も、大会に積極的に巻き込んで盛り上がりたいです!

マルコスさん
3x3はまだ認知度や競技人口が少ないスポーツなので、まずは大会をきっかけに多くの人に知ってもらいたいです。

リョウさん
私は、国際大会を生で観戦できるというのが楽しみです。
実は、フィリピンと日本では、戦略やプレイスタイルが違うんですよ。
フィリピンは個人技を活かしたプレイが得意なので、一人一人の動きが面白いんです。
日本はチームプレイが得意です。
このように、アジア各国のお国柄がチームのプレイスタイルに出ますので、チーム毎の個性を感じながら試合を観たいと思います。

Eさん
やはり、アジア各国のアスリートが集まってくるという事が楽しいです。
モンゴルの選手が来てくれることはうれしいです!


すーさん
最後に、皆さんはアジア競技大会ではどの国を応援しますか?(笑い)

ジャンさん、リョウさん
フィリピンチームです!

マルコスさん
私は、試合のときは日本チームを応援します!

Eさん
もちろん、モンゴルチームです!



 

「ボール1つで繋がる」3x3。言葉の壁という現実はありますが、3x3のルールは世界共通ですし、一緒にプレイすればお互いの距離はすぐに縮まります!




■すーさんのコメント
シンプルなルールで、スペースも人数もコンパクトに楽しめる3x3。
今回、3x3を初体験してみて、想像した以上にスピーディーで場面転換が激しく、ハードワークが求められる競技であると感じた一方で、すぐに言葉の壁を越えてプレイをすることができる点に大きな魅力を感じました。
第20回アジア競技大会が開催される2026年には、アジアの各地から愛知・名古屋に、多くの方が集まることになっていますが、各国の選手の全力のプレイを肌で感じ、言葉の壁を超えた交流ができることを期待してしまいますね。私たちも、各国の人々とひとつになって、大会開催を支えていきたいと思います!

第二回 2022年12月30日(金曜日)掲載記事につづく>


「ここで、ひとつに。」インタビュー一覧
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