2022年10月28日
【第一回】まちの発展の契機として、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)は重要なポイント(名古屋市 中田副市長&名古屋市住宅都市局 前川まちづくり企画課長)
第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)開催まで、あと4年!
毎月、幅広い分野の方々にお話を伺い、大会やスポーツを「する・みる・支える」それぞれの視点からどう楽しむのかについてインタビューします。
今回は、アジア競技大会を契機に「まちづくり」の視点から支えるお二人に、2回にわたりお話を伺います。
※写真撮影時のみマスクを外しています。
-第2回(11月4日発信予定)につづく-
「ここで、ひとつに。」インタビュー一覧
毎月、幅広い分野の方々にお話を伺い、大会やスポーツを「する・みる・支える」それぞれの視点からどう楽しむのかについてインタビューします。
今回は、アジア競技大会を契機に「まちづくり」の視点から支えるお二人に、2回にわたりお話を伺います。
※写真撮影時のみマスクを外しています。
■名古屋市 中田副市長
・1985年入庁。総務局、財政局、教育委員会、市長室、市民経済局にて勤務の後、現在は、防災危機管理局、市長室、総務局、経済局、住宅都市局、消防局を担当する副市長を務めている。歴史とハンバーグと甘いものが大好きで、最近はまっているのは栗おはぎ!
■名古屋市住宅都市局 前川まちづくり企画課長
・名古屋市住宅都市局都市整備部まちづくり企画課長。趣味はサックス演奏。ジャンルはJazzがメイン。最近では、前職で港や水辺のまちづくりにかかわっていたこともあり、以前からやりたかったSUPに挑戦中!
・1985年入庁。総務局、財政局、教育委員会、市長室、市民経済局にて勤務の後、現在は、防災危機管理局、市長室、総務局、経済局、住宅都市局、消防局を担当する副市長を務めている。歴史とハンバーグと甘いものが大好きで、最近はまっているのは栗おはぎ!
■名古屋市住宅都市局 前川まちづくり企画課長
・名古屋市住宅都市局都市整備部まちづくり企画課長。趣味はサックス演奏。ジャンルはJazzがメイン。最近では、前職で港や水辺のまちづくりにかかわっていたこともあり、以前からやりたかったSUPに挑戦中!
interviewer
今回のインタビューお引き受け頂き、ありがとうございます。
中田副市長
こちらこそ、ありがとうございます。
名古屋市では、選手村や瑞穂公園陸上競技場といった、アジア競技大会と市民の皆さまの暮らしに直結するプロジェクトを推進しているため、お話する機会がいただけて大変うれしく思います。
インタビューを受けるパートナーとして、住宅都市局の前川課長にも同席してもらうことにしました。彼には、海外のまちを紹介する番組を見ながら意見交換する勉強会を主宰してもらっています。
今回のインタビューお引き受け頂き、ありがとうございます。
中田副市長
こちらこそ、ありがとうございます。
名古屋市では、選手村や瑞穂公園陸上競技場といった、アジア競技大会と市民の皆さまの暮らしに直結するプロジェクトを推進しているため、お話する機会がいただけて大変うれしく思います。
インタビューを受けるパートナーとして、住宅都市局の前川課長にも同席してもらうことにしました。彼には、海外のまちを紹介する番組を見ながら意見交換する勉強会を主宰してもらっています。
interviewer
勉強会、楽しそうですね!ではインタビューを始めさせていただきます。
お二人が携わったお仕事や、アジア競技大会に関係する事業について教えてください。
中田副市長
アジア競技大会に、仕事としてはじめて関わったのは総務局長です。
総務局では、将来のまちの姿を描くとともに、その実現に向けて取り組む施策と事業をまとめた「総合計画」など、名古屋市の発展につながる事業を担当しております。第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)の開催も飛躍のチャンスととらえ、名古屋市の発展に向け、業務に取り組んできました。
入庁から今まで、名古屋市の街が飛躍的に発展する、3つの事業を見てきました。
まず、一つ目は私が名古屋市の職員になってすぐの1989年に、市制施行100周年の記念事業として、世界デザイン博覧会が開催されました。
白鳥公園、名古屋城・名城公園、名古屋港の3つを会場に実施され、この事業をきっかけに、名古屋の街の風景が変わり、おしゃれな街になったといわれるようになりました。
二つ目は、2005年の愛・地球博。
世界中からたくさんの方が名古屋市を訪れました。愛・地球博はテーマを「自然の叡智」とし、“環境”をともに考える万博でした。これをきっかけに、名古屋市では、環境を重視した市政が加速しました。生物多様性についての会議COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)開催など、環境先進都市として世界に知られる存在となりました。
そして、2026年には、愛知・名古屋でアジア競技大会が開催されます。
大会をきっかけに街がどう変わるか、非常に楽しみです。
街というのは、施設や設備といった形のあるものだけではなく、住んでいる人々も関わってきます。人がどう変わっていくのかが最も大切だと思っています。
前川課長
現在、都市計画マスタープランに掲げる都市づくりの目標を実現するため、市内において重点的にまちづくりを展開する地域や地域拠点での開発・整備の推進や、民間企業などによる土地利用転換に際し適正な誘導・調整を行っています。
アジア競技大会自体を目的とするだけではなく、大会後も見越して、市民生活をどう発展させていくかも大切だと思っています。
勉強会、楽しそうですね!ではインタビューを始めさせていただきます。
お二人が携わったお仕事や、アジア競技大会に関係する事業について教えてください。
中田副市長
アジア競技大会に、仕事としてはじめて関わったのは総務局長です。
総務局では、将来のまちの姿を描くとともに、その実現に向けて取り組む施策と事業をまとめた「総合計画」など、名古屋市の発展につながる事業を担当しております。第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)の開催も飛躍のチャンスととらえ、名古屋市の発展に向け、業務に取り組んできました。
入庁から今まで、名古屋市の街が飛躍的に発展する、3つの事業を見てきました。
まず、一つ目は私が名古屋市の職員になってすぐの1989年に、市制施行100周年の記念事業として、世界デザイン博覧会が開催されました。
白鳥公園、名古屋城・名城公園、名古屋港の3つを会場に実施され、この事業をきっかけに、名古屋の街の風景が変わり、おしゃれな街になったといわれるようになりました。
二つ目は、2005年の愛・地球博。
世界中からたくさんの方が名古屋市を訪れました。愛・地球博はテーマを「自然の叡智」とし、“環境”をともに考える万博でした。これをきっかけに、名古屋市では、環境を重視した市政が加速しました。生物多様性についての会議COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)開催など、環境先進都市として世界に知られる存在となりました。
そして、2026年には、愛知・名古屋でアジア競技大会が開催されます。
大会をきっかけに街がどう変わるか、非常に楽しみです。
街というのは、施設や設備といった形のあるものだけではなく、住んでいる人々も関わってきます。人がどう変わっていくのかが最も大切だと思っています。
前川課長
現在、都市計画マスタープランに掲げる都市づくりの目標を実現するため、市内において重点的にまちづくりを展開する地域や地域拠点での開発・整備の推進や、民間企業などによる土地利用転換に際し適正な誘導・調整を行っています。
アジア競技大会自体を目的とするだけではなく、大会後も見越して、市民生活をどう発展させていくかも大切だと思っています。
interviewer
2026年アジア競技大会を契機に、名古屋市はどのような街になるとよいと思いますか?
中田副市長
アジア競技大会を通じ、名古屋市をどのような街に変えていくかを示した「2026アジア競技大会NAGOYAビジョン-アジアとともに輝く未来へ-」に基づいてまちづくりを推進しています。
NAGOYAビジョンにはコンセプトが2つあります。
第一に “夢や希望をはぐくみ、誰もが自分らしく生きる”。
これは、「いかに、自分らしく生きるか」「アジアで開催される最大規模の大会を通じて、いかに自分の夢や希望を実現していくか」。そのための活力に満ちたまちづくりを目指します。
第二に、“アジアとともに歩み、更なる飛躍を遂げる”です。
近年、アジアは大きく発展しています。アジアにしっかり目を向けて、共に活性化することを目的とします。
名古屋市はこの2つのコンセプトで、アジア競技大会を契機としたまちづくりを推進しています。
前川課長
アジア競技大会は、アジアからトップレベルのアスリートが集結するハイレベルな大会です。彼らのパフォーマンスを観戦し、競技を楽しんで頂きたいと思います。また、ホストシティとして、その前後のプロセスも大切にし、多くの皆さんと、まち全体で盛り上げ、発展させたいと思います。
私は、1998年の長野冬季オリンピックにボランティアで関わりました。競技会場や近隣の駐車場や交通整理に携わるなど、市民がそれぞれの立場で大会に参加しており、ムードが良く・誇らしげな様子が強く思い出に残っています。
私もボランティアとして、選手村のステージで楽器演奏をしました。選手村では、音楽や演劇など選手を楽しませる催しが行われていました。スポーツだけでなく、こういった形で大会に携わる方法もあることを紹介したいですね。
また、いわゆるオリンピックレガシーとして、表彰式会場だった「長野冬季オリンピック・セントラルスクゥエア」(現:表参道長野オリンピックメモリアルパーク)も印象に残っています。競技は昼に市街地から離れた場所で行われましたが、表彰式は夜に誰もが集まることのできる街中で行われました。市民が選手たちに惜しみない拍手を贈り素晴らしい雰囲気を醸し出していました。その表彰式会場は、オリンピックの記憶とともに、現在も市民に「憩いの場」として愛されているとのことです。
このように、多様な関わり方で大会に関与することが、街を好きになることに繋がると思っています。
2026年アジア競技大会を契機に、名古屋市はどのような街になるとよいと思いますか?
中田副市長
アジア競技大会を通じ、名古屋市をどのような街に変えていくかを示した「2026アジア競技大会NAGOYAビジョン-アジアとともに輝く未来へ-」に基づいてまちづくりを推進しています。
NAGOYAビジョンにはコンセプトが2つあります。
第一に “夢や希望をはぐくみ、誰もが自分らしく生きる”。
これは、「いかに、自分らしく生きるか」「アジアで開催される最大規模の大会を通じて、いかに自分の夢や希望を実現していくか」。そのための活力に満ちたまちづくりを目指します。
第二に、“アジアとともに歩み、更なる飛躍を遂げる”です。
近年、アジアは大きく発展しています。アジアにしっかり目を向けて、共に活性化することを目的とします。
名古屋市はこの2つのコンセプトで、アジア競技大会を契機としたまちづくりを推進しています。
前川課長
アジア競技大会は、アジアからトップレベルのアスリートが集結するハイレベルな大会です。彼らのパフォーマンスを観戦し、競技を楽しんで頂きたいと思います。また、ホストシティとして、その前後のプロセスも大切にし、多くの皆さんと、まち全体で盛り上げ、発展させたいと思います。
私は、1998年の長野冬季オリンピックにボランティアで関わりました。競技会場や近隣の駐車場や交通整理に携わるなど、市民がそれぞれの立場で大会に参加しており、ムードが良く・誇らしげな様子が強く思い出に残っています。
私もボランティアとして、選手村のステージで楽器演奏をしました。選手村では、音楽や演劇など選手を楽しませる催しが行われていました。スポーツだけでなく、こういった形で大会に携わる方法もあることを紹介したいですね。
また、いわゆるオリンピックレガシーとして、表彰式会場だった「長野冬季オリンピック・セントラルスクゥエア」(現:表参道長野オリンピックメモリアルパーク)も印象に残っています。競技は昼に市街地から離れた場所で行われましたが、表彰式は夜に誰もが集まることのできる街中で行われました。市民が選手たちに惜しみない拍手を贈り素晴らしい雰囲気を醸し出していました。その表彰式会場は、オリンピックの記憶とともに、現在も市民に「憩いの場」として愛されているとのことです。
このように、多様な関わり方で大会に関与することが、街を好きになることに繋がると思っています。
2026年に愛知・名古屋で開催されるアジア最大規模の大会を通じて、たくさんの方が、自分の夢や希望を実現していってほしいと思います。
-第2回(11月4日発信予定)につづく-
「ここで、ひとつに。」インタビュー一覧